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くまたか (日本野鳥の会筑豊支部)
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本会へようこそ

本会へようこそ

日本野鳥の会筑豊支部 2021-01-01掲載


1998年3月 ヤマガラ成鳥
豊前市合河 波多野邦彦・画

日本野鳥の会筑豊支部(以下、本会)へご入会、たいへんありがとうございます。新しい会員のみなさまへ、本会の楽しく有意義な活動内容をご紹介します。
項目を拾い読みまたは一通り目を通していただき、ぜひ活動への積極的なご参加をお願いいたします。
不明な点や疑問など info@yacho.org、行事担当、役員、連絡先へお気軽にお尋ねください。

日本野鳥の会筑豊支部

本会は、1971年福岡県飯塚市で前身の筑豊野鳥の会として発足。その後、公益財団法人 日本野鳥の会に団体加盟し連携団体・日本野鳥の会筑豊支部となりました。福岡県筑豊地方・京築地方を主なフィールドに、野鳥・植物を観察し楽しむ趣味・自然保護を目的とする任意団体です。本会は公平で透明性のある運営を目指し、会員による活動参加への機会を最大限保証しています。

行事のご案内

URL: http://yacho.org/a/758#event

会員は本会のすべての行事に自由に参加し、楽しむことができます。

行事予定のご案内は月刊会報「野鳥だより・筑豊」および公式ウェブサイト(ホームページ)「くまたか\行事のご案内」にて毎月公表しています。本会の雰囲気を知るため、これまでの行事(2009年以降)詳細は行事過去録のページをご覧ください。本会の詳細な行事案内は「年間行事」をご覧ください。
行事へのご参加は、一部を除き原則として事前のお申込みは不要です。直接集合場所においでください。
一期一会のすばらしい自然と、楽しく多彩な活動にはきっと魅了されることでしょう。

野外行事

いずれの行事も現場にて担当へお申し出があれば、親切にご案内いたします。野外行事には探鳥会保険を掛け、不十分ながら万一の際の補償をしています。

  • 探鳥会(たんちょうかい) 毎月数回、仲間とともに野外の探鳥地(フィールド)に出かけ野鳥を観察する探鳥会は、水辺や野山で声を聞き、姿を観察しながら、種を識別する楽しいピクニックです。
  • 観察会 植物をつぶさに観察し、識別の手法により種類を調べます。特に花や紅葉の季節は、素晴らしい自然に囲まれ、いっとき浮世の憂さを忘れることでしょう。
  • バスツアー 年1回、実費にて日帰りまたは宿泊により西日本各地の有名探鳥地等で観察します。多種の野鳥や珍しい種に出会います。お申し込みが必要な行事です。
  • 海外・遠隔地ツアー 不定期に計画されますが、参加人数に制限があり、費用も相応にかかります。お申し込みが必要な行事です。
  • 調査活動

    調査結果は本サイト「くまたか」や会報「野鳥だより・筑豊」に発表されています。

    • 日々出会う野鳥を記録し発表する「観察サイト/鳥信記」
    • 主に英彦山山系の山中に録音機を設置し自動で録音した音声から種を識別調査する「無人録音調査
    • 主に秋季、各地の上空を渡るタカ類「ハチクマの渡り」調査
    • 秋季「ヒヨドリの渡り調査」。春季の渡り調査は、4月北九州市門司区で探鳥会として実施されています。
    • 1月全国で開催の「ガンカモ調査」に参加。
    • 福岡県からの委託調査(資料調査、ラインセンサス)

室内行事

本会は野外行事だけでなく、室内においても研修や運営に関する行事を開催しています。いずれの行事も、会報「野鳥だより・筑豊」および「くまたか」でお知らせしています。会員ならどなたでも参加可能です。

  • 総会 2月中旬開催。役員改選をはじめ新規提案や以前をふりかえり、一年間の運営方針・行事予定を決定する重要な会議です。日時・会場は本会メディアにてお知らせします。
  • 運営委員会 毎月第4木曜日開催、行事の反省、当面の課題や活動予定などを審議する月々の運営に関する会議です。本会会員ならどなたでも参加し意見を述べることができます。会場など詳細はは本会メディアにてお知らせします。
  • 鷹研(たかけん)プラス 毎月第2土曜日12時30分から2時間、直方市・遠賀川水辺館で開催しており、会員の観察成果の発表や識別について学ぶ貴重な機会となっています。一般からの参加もできます。
  • Web会議 会議開催にかかわるコスト削減のため、インターネットのビデオ会議を活用しています。事前に参加申込みが必要ですが、容易かつ無料で開催・参加が可能な環境が整備され、打ち合わせや会議等で便利に活用されています。

本会メディア

会報の月刊発行と、随時更新のウェブサイト(ホームページ)を運用しています。いずれも会員のみなさんからのご投稿(連絡先まで)をお待ちしています。

  • 野鳥だより・筑豊 月刊の会報「野鳥だより・筑豊」はすべての会員にアクセスの機会を提供する本会の基盤メディアです。会報は2種類あり、自前の印刷機によりモノクロで印刷作成しご住所にお届けする配送版と、同内容のダウンロード版(PDF)です。掲載画像はカラーで、PCやタブレットで読み、また精細に印刷することができます。読後も場所を取らず保管の手間が不要です。ご入会後の既定は印刷版ですが、ご希望でダウンロード版を選択できます。編集部が担当しています。
    全既刊号は「くまたか」に収容しています。閲覧ご希望の際は、「会報既刊号(バックナンバー)提供開始」を参照のうえお申し込みください。
  • 野鳥だより・筑豊MM メールアドレスをお持ちの会員向けに会報の投稿募集やダウンロード版URLのお知らせなど、編集部より同報メールでお知らせするメールマガジンです(送信専用)。
  • くまたかhttp://yacho.org/) 一般に公開され、会員でなくてもアクセスできる本会の公式ウェブサイト(ホームページ)です。メール、FAX、郵送(連絡先)で文・写真・画像・録音・動画等のご投稿をお待ちしています。ページ作成は担当が行うため、インターネットの知識等は一切不要です。長く続けたい場合は、あなたのお名前でブログのような独自ページを無料で開き、気軽・容易に運用できます(例:ギャラリー風切羽)。情報部が担当しています。
  • くまたか/行事予定(ガラケー用) ガラケー(二つ折り携帯)用行事予定のページです。http://yacho.org/gk.htmにアクセスで、今後の行事予定を知ることができます。

観察記録

本会では野鳥に関する観察記録の必須項目(1〜4)を定めています。ぜひこの様式で記録し、ご報告ください。ご報告は、会報や公式サイトに掲載されます。ご自分の観察記録をフィールドノート(野帳)に記入の際もご活用ください。

  1. 観察年月日(西暦年月日、表記例:1971-02-14)
  2. 観察場所(市区町村名、メッシュコード 表記例:飯塚市 @5030-3576 (@5030-3576
  3. 観察種(標準和名:野鳥、植物のカタカナ表記による正式な名称)
  4. 識別者氏名(識別した1名の個人氏名・実名)
  5. 証明資料(写真、動画、識別根拠を記した証言など、証拠となる資料が必要となる場合があります)
  • 記録例:2020-12-23 飯塚市柏の森 @5030-3576 キジバト、コゲラ 野鳥花子
  • メッシュコード 日本全国を約1kmのマス目に区切って各マスに8桁の数字を付したJIS規格。本会では観察位置記録に使用しています。メッシュコード同定法ほか疑問、詳細はご遠慮無く info@yacho.org へお問い合わせください。
  • インターネットへのアクセス環境別のメッシュコード同定用サービスおよびアプリです。

観察は、記録されてはじめて意味を持ちます。それまでは曖昧で混沌としたただの現象ですが、きちんと記録を残すことで、現象をまわりからすくい取り固定することができます。また一定の形式に記述することで、他の記録との比較や客観的な評価が可能になり、記録に価値が生まれます。

担当の実務と手順

行事の円滑な運営のために、各種行事は担当に任されます。担当は、会員ならどなたでもできますが、普及部からの打診もあります。

以下ご説明は探鳥会観察会などの野外行事を想定した実施手順ですが、室内行事の場合、配布用資料を作成せず、後はほぼ同じです。
他の支部では、担当の実務の一部に識別指導を加え「リーダー」と呼んでいますが、本会では識別指導は任意であり、担当の必須実務ではありません。もし指導を求められても対応ができないときは、参加者のうち適切な人に依頼してください。
困難、面倒な実務については、普及部 fukyu@yacho.org がお手伝いしますので、気軽にご相談ください。

事前準備
  1. 下見:野外行事では、危険防止および現状把握のため、行事実施以前に予定コースの視察、検分を強くおすすめします。室内行事でも危険防止の観点から施設の下見は重要です。
  2. 案内周知:担当月の会報締切日までに、下記項目を編集部 info@yacho.org へお知らせください。会報および「くまたか」に掲載します。実例は「行事過去録」を参照してください。
    探鳥会・観察会等の行事予定は、会報「野鳥だより・筑豊」および公式ウェブサイト「くまたか」で会員および一般に公開されますので、実施内容について事前に必ず正誤のチェックをしてください。
    ※困難、面倒な実務については、編集部 info@yacho.org がお手伝いしますので、気軽にご相談ください。

必要事項

  1. 集合日時
  2. 集合場所
  3. 「お誘い」文
  4. 担当氏名
  1. 担当電話番号
  2. 観察コース概略(道順やコース路面状況など)
  3. トイレ有無・場所
  4. 弁当の要・不要
  1. 資料作成:「行事参加者名簿」1枚。また次の資料は、予想参加者数分準備。配布用資料「ハンドアウト」、「筑豊・京築の野鳥チェックリスト(音順)」。
    室内行事では「行事参加者名簿」を作成する以外は、ハンドアウト・チェックリストを準備せず、必要に応じ別途資料を作成しています。
当日
  1. コロナ禍対策:当日現地では、非接触型温度計による体温測定、アルコールによる手指消毒(ともに本会で準備)を実施。
  2. 現地受付:当日は開始30分位まえから受付を開始し、参加費100円収受、行事参加者名簿に記入を案内後、3.の配布用資料を参加者全員に渡します。なお、保険代なので参加者全員、被保険者となる子どもも100円の支払いが必要です。
  3. 行事進行

    ハンドアウト右下の

    野外行事進行表(担当用)

    • @ 名簿記入・参加費徴収・検温
    • A 開始時刻で行事開始宣言
    • B 担当・参加者自己紹介
    • C 本日の予定、コース説明
    • D 「お願い」読み上げ(必須)
    • E 移動出発(車同乗調整)
    • F 探鳥・観察
    • G 鳥・花合わせ
    • H 感想文依頼
    • I 今後の行事予定
    • J 支部からお知らせ(支部役員)
    • K 行事終了宣言・解散

    により進行。

事後処理
  1. 費用:資料作成ほかに掛かる費用は参加費から差し引き、領収書、残金とともに、行事参加者名簿、観察種リストを普及部部長または役員へ引き渡してください。領収書が無いときは、担当手書きのメモでも結構です。参加費が少なく不足するときは、その旨普及部にご連絡ください。
  2. 結果報告
    1. 行事名
    2. 日時
    3. 開催場所(コース)
    4. 担当名
    5. 参加者名リスト(会員、ゲスト)
    6. 観察種リスト
    7. 担当および現地で預かった感想文

    以上を連絡先へ(書類を撮影(またはスキャン)し画像をメール info@yacho.org 送信も可)。
    結果報告は会報「野鳥だより・筑豊」、ウェブサイト「くまたか」に掲載します。

会員種別

会員は、本会および(公財)日本野鳥の会との関わり方により6種類のカテゴリがあります。詳細は「入会のご案内\会員種別と会費」を参照してください。

役員

役員は、定期総会において立候補による選挙または支部提案により選出され、任命されます。役員は全員、善意の無給ボランティアです。

  • 名誉支部長 1名
  • 支部長 1名
  • 副支部長 2名
  • 事務局長 1名
  • 事務局次長 2名
  • 会計 1名
  • 会計監査 2名
  • 各専門部部長・副部長

役員の詳細は、日本野鳥の会筑豊支部規約\第2章 会員を参照してください。

専門部と委員会

本会は、円滑な運営のために各種専門部および委員会を設けています。会員は参加申し込みにより本会運営に関わることができます。

  • 普及部 fukyu@yacho.org 探鳥会、観察会の運営、新規会員加入促進ほか外部への窓口担当です。
  • 編集部 info@yacho.org 月刊会報「野鳥だより・筑豊」の編集・発行を担当しています。
  • 販売部 hanbai@yacho.org (公財)日本野鳥の会の商品を販売しています。購入すれば会員割引により市価より割安となり、本会への割り戻しで会計に寄与することができます。
  • 調査研究部 各種調査活動を行います。
  • 保護部 本会独自または他の自然保護団体と連携し、保護活動に努めています。
  • 植物部 hana@yacho.org 自然観察において、植物の観察と識別活動を担当しています。他の野鳥の会にはあまり見られない本会のユニークな部門です。
  • 情報部 info@yacho.org 野鳥の会活動とは情報活動との認識をもち、「くまたか」を運営・管理しています。「くまたか」を通して野鳥ほかの観察記録の収集・保存に努めています。
  • 俳句部 haiku@yacho.org 野鳥をテーマとする俳句を募集。会報、野鳥展に発表しています。
  • 写真部 (休部中:部員入部により再開できます)
  • [野鳥展実行委員会] 毎年1回夏、筑豊・京築各地で写真展示を主とした野鳥展を開催しています。委員会メンバーは既定ですが、会員は野鳥の写真を出展展示できます。
  • [識別検討委員会] 難し目の識別相談に応え、本会内外の識者間で審議します。
  • [ご意見相談室] 支部長の諮問会議。メーリングリスト(メンバー固定の相互メール同報サービス)により意見交換。室員メンバー参加には支部長の指名が必要です。

※[ ]は専門部ではありません。

用語と考え方

ここにいくつか野鳥の会用語を集めています。もちろん全部知っておく必要はありません。少し興味があったら、暇つぶしに読んでみてください。

  • 野鳥(やちょう) 野外において、自生・自活(自然分布)する鳥のすべて(いわゆる外来種も含まれます)。鳥のうち、日本産鳥類は日本鳥学会が認定したわが国において自然分布する野鳥633種(「日本鳥類目録」改訂第7版)を指します。
  • 外来種(がいらいしゅ) 人の介在により外国から移入され自然分布する鳥。人為を排除し自然分布を条件とするわが国唯一の鳥類リスト権威本「日本鳥類目録」の「Part B 外来種・亜種」に別項で掲載。コジュケイ、カワラバトや最近ではソウシチョウ、ガビチョウ他がいる。
  • 探鳥(たんちょう) バードウォッチング(英国由来)、バーディング(米国由来)とも言われ、野鳥を観察・識別し、楽しむこと。野外で観察すると、自分を取りまく、大きく美しい自然を見つけ、親しむきっかけとなります。
  • 観察(かんさつ) 野鳥や植物をあるがままの自然の状態で客観的かつ注意深く見たり、音を聞くこと。「観」察の字が当てられていますが、視覚だけではなく、音、匂い、手触り等の五感全部を使い、自然現象を総合的に捉え考察します。
    よく似た語の観測は、意味に計測を含み、また使用分野は、気象、天体、地学等の管理されていない地球科学的な自然現象が主な対象で、その他の場合は隠喩としての使用が普通です。野鳥の分野で観察に代用されることはほとんどありません。
  • 識別(しきべつ) 観察により野鳥の種(しゅ、生物分類の基本単位)を特定する野鳥の会独自の手法です。
    野鳥はフィールドマークという種ごとに異なる色や形など独自の姿とふるまい、声や音を持っています。さらに環境・季節を考え合わせて種を特定します。
    習得までは多少の経験と時日が必要ですが、探鳥会に参加して先達からコツを学び、図鑑やメディアを参考に身近な野鳥を観察し識別してみましょう。
    本会では、識別の手法を植物観察にも応用しています。植物は野鳥と異なり目前で詳細に観察できるうえ、四季を通じて移動がなく変化を持続的に観察できます。よって、採集やちぎったり(ローインパクト参照。保護区など場所によっては違法となります)せず、大切に取り扱いましょう。一木一草、重要な観察のお相手です。植物のゆっくり時間を尊重し、季節に合わせ再訪するなどして気長に観察しましょう。
  • 同定(どうてい) 識別結果を同定とは言いません。気取って言われることもあるようですが、両者は意味や用途がまったく異なるので誤用です。混同しないようにしましょう。同定するためには、種(または亜種)を特定するための確かな証拠による証明が必要です。本会では、右の条件を詳述して同定とする以外は扱いません。隠喩とする場合でも、紛らわしいのでなるべく使用は控えましょう。
  • 初認(しょにん) 渡り鳥(旅鳥、夏鳥、冬鳥)をそのシーズンにおいて初めて観察したことまたはその種をいいます。
    生涯において初めて観察した場合は初認とは言いません。初見・初確認やライファーなどと言い換えをおすすめします。
  • 移動習性(いどう しゅうせい) 冬鳥、夏鳥、旅鳥(渡り移動中)など季節による移動の総称。
  • 標準和名(ひょうじゅん わめい) 単に和名ともいい、野鳥や植物などの日本語による学問的な名前のことです。学名に和名を対応させ、野鳥では1種1名称で、「日本鳥類目録」(日本鳥学会)に準拠します。
    植物では異名が多いため本会ではYListに準拠します。
    表記はカタカナ(全角)を使用します。例:野鳥(スズメ、ハイタカ、ダイシャクシギ)、植物(フデリンドウ、クロキ、コシダ)
  • (しゅ) 生物分類の基本単位。鳥類の分類は、鳥綱(ちょうこう)以下、目・科・属・種・亜種の6階層あります。つまり、亜種の集まりが種(亜種のない種・単型種もある)であり、種の集まりが属、というように分類はトーナメント表のような階層で構成されています(注:もちろん試合はありません)。識別では種に着目します。逆にいえば種を特定することを識別と呼びます。種によっては野外において亜種まで識別可能な場合があり、亜種は記号や注記などにより種とは区別して記録します。
    植物の分類は、植物界以下、門、綱、目、科、属と階層を構成していますが、記録は、野外で識別可能な種以下、亜種(ssp.)、変種(v.)、品種(f.)(場合により雑種)までを単独の標準和名で記録します。
    これまで本会が確認した福岡県内の植物リストはHListで参照できます。
    例:オニタビラコ、ヤマツツジ (前者は種、後者は変種)
  • 探鳥会(たんちょうかい) 野外において野鳥の観察のために集合し。フィールドで観察する楽しい集まりです。
  • 観察会(かんさつかい) 野外において植物の観察のために集合し、フィールドで観察する楽しい集まりです。
  • 鳥合わせ(とりあわせ) 探鳥会の最後に、参加者で合議し本日識別した野鳥の種をまとめてリストを作成します。
  • 花合わせ(はなあわせ) 観察会の最後に、参加者で合議し本日識別した植物の種類(種以下雑種まで)をまとめてリストを作成します。外来種も含まれますが、植栽、畑作など自生・自活でない種類はリストに入れません。
  • (こえ) 野鳥の声は、識別の重要な手がかりになります。ただし、通常は文字化が難しいという問題があり、学習・伝達を困難にしています。観察上、声は「地鳴き」(じなき)と「さえずり」の2種類に分類されます。さえずりはスズメ目の野鳥に見られる複雑で音楽的な声です(「さえずる野鳥リスト」)。地鳴きは、スズメ目に限らず、それ以外の声を指します。記録の際は、さえずりは[s]、地鳴きは[c]として観察記号で表すことができます。中には、声の代わりに音でコミュニケーションをとる種もいます。たとえば、キツツキ類は樹木をクチバシでつつき、ヤマドリは羽ばたきで音を出します。
  • 自生・自活(じせい・じかつ) 生物が、人の介入無しに生活していること(鳥類では「自然分布」とも言う)。観察や記録対象の必須条件です。人が植えた植物、放鳥された飼い鳥など、生活史のいずれかの部分または全部で、人の介入があれば自生・自活にはならないので、記録の対象にはなりません。“自生”は本来植物の生育状況をさしますが、本欄では野鳥にも拡張して使用しています。
  • ローインパクト 本会行事では、周囲の自然環境をすべて仮想の特別保護区とみなし、フィールド(探鳥・観察地)に入っても、なるべく周囲の環境に影響を与えないよう、標本採取はもちろん花・果実の採集、自然物の拾得、駆除、餌付け、鳥寄せなどは一切禁止しています。野鳥の会の基本原則です。厳守をお願いします。識別の本質は、対象をとらえす、私物化せず、あるがままの自然を観察することにあります。ただし、この要請は、あくまで本会活動内におけるもので、個人の信条や行動までを制限するものではありません。
  • Web会議(うぇぶ かいぎ) インターネットを利用した双方向リアルタイムのビデオ会議です。本会では2014年10月から開始し、主に本会運営上の諸問題を議論するために開催しています。無料・無登録・制限時間無しなどを条件にサービスを選択、利用。原則として、本会会員ならどなたでも参加でできます。ただし、利用する環境は、ひかりインターネット接続で、クロームやファイアフォックスなどのウェブブラウザを使用します。スマートフォンからも参加可能ですが、アクセス環境によっては高額の利用料が課されることがありますので、慎重に確認してください。
  • 議論(ぎろん) 本会で会議の際、議題について互いの論点を比べその違いを確認し理解するとともに、結論への道筋を模索しつつ誠意をもって話し合うこと。
    相手を言い負かすこと(論破)に執心したり、自己の優位を誇示するめマウントをとったり、相手の言い分に耳を傾けず自己の論点のみをかたくなに主張するだけなどといった間違った対応は、貴重な時間のムダ使いとなるだけでなく、信頼関係を損ない、相手や関係者の時間を盗む迷惑な行いです。すぐにやめましょう。

観察ツールのご紹介

観察には、最小限、双眼鏡と図鑑、フィールドノートがあれば十分です。その他のツールは、必要な見識を得た後で慎重に選択しましょう。

購入に先立って本会 info@yacho.org にご相談くだされば選択のお手伝いができます。

  • 双眼鏡 野鳥観察には、あれば非常に便利な道具です。長く使用しますので一生モノのつもりで、しっかり選択されるようおすすめします。参考:双眼鏡の選び方
  • 図鑑 「フィールドガイド 日本の野鳥」([公財]日本野鳥の会、3960円・税込)または「フィールド図鑑 日本の野鳥」(文一総合出版、4180円・税込み)をおすすめします。多少高価ですが、これ1冊で野外では必要十分な力となります。今後、野鳥観察を趣味として検討されるなら、非常に良い選択となることでしょう。両図鑑とも識別に特化した要所の図解や的確なポイントの説明など、野外現場で素早く参照することができます。
  • フィールドノート 野帳。野外での使用を考慮し、水濡れに強い小型ノートが適しています。観察した野鳥や植物の特徴などメモします。後々役立つ確かな記録とするため観察記録様式で記しましょう。観察は、記されることで記録として固定され意味を持つことになります。

フィールドマナー

野外では安全第一、野鳥や自然への影響を最小限にし、周辺へ迷惑をかけないように行動しましょう。捕獲や採集、持ち帰りは禁止です。

  • フィールドマナー
    • 野外では安全第一を心がけて行動しましょう。
    • 静かにして、野鳥を脅かさないようにしましょう。
    • 野鳥の巣には近づかないようにしましょう。
    • 人の迷惑となるような撮影や観察はやめましょう。
    • 本会行事では捕獲や採集、持ち帰りは禁止です。
    • 自分のゴミは必ず持ち帰りましょう。

アペンディクス

本ページは、[ホーム/本会/様式書類/本会へようこそ](PDF)から、加筆・転載しています。

(2021-01-01掲載 > 2022-03-27 > 2022-04-29 改訂)

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